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2009年6月29日月曜日

・続-ぼくの自転車のうしろに乗りなよ

感動しました全日本選手権
ツール出場を手土産に凱旋した新城幸也
そんなツール出場を目指す土井雪広
同じく単騎での参戦となった宮澤崇史
それを迎え撃つシマノ・梅丹・愛三の国内勢
それぞれの思惑がぶつかり合ったレースを制したのは
悲願の初優勝となった地元・広島の西谷泰治でした



優勝 西谷泰治(愛三)
2位 宮澤崇史(アミーカチップス)
3位 野寺秀徳(シマノ)
4位 新城幸也(ブイグテレコム)
5位 鈴木真理(シマノ)
6位 土井雪広(スキルシマノ)

正直なところ 本命は新城・宮澤・野寺と思っていました
でも 最後のスプリントを見て あのガッツポーズを見て
去年のアジア選手権でアシストに徹した西谷を思い出して
素直に嬉しい気持ちになって 心から喜べました
本当に力のある選手しか勝てないのがこの全日本
終始積極的な走りを見せた鈴木真理 
それを活かすことができなかった昨年の覇者野寺
それからアシストがいない中でも きっちりと最終局面まで
優勝争いに残った 宮澤・新城・土井の3名は流石でした



そして!ついに来ました!
別府史之(スキル・シマノ)のツール・ド・フランス出場が決定!
6月17日の第1弾発表の6名には選ばれなかったフミですが
見事に6月29日発表の最終メンバーに選ばれました
これで新城と共に日本人が2人ツールに出場することになりました
どうしても大活躍を勝手に願ってしまうのですが
とにかく完走するだけでもすごい事なので
テレビにはちょこっと映ってくれるだけでもいいっす
でもやっぱ逃げに乗ってステージ優勝とか…

楽しみ&寝不足な7月になりそうです
今年のツールは7月4日に F1でお馴染みのモナコで開幕します!
アレ!ユキヤ! アレ!フミ!

2009年6月15日月曜日

・ぼくの自転車のうしろに乗りなよ

久々更新です!ビッグニュース!嬉しいニュース!
これが第1弾で 第2弾 第3弾と続けばいいな…

新城幸也ツール・ド・フランス出場決定!!

今季から加入したBboxブイグテレコムのベルノドー監督が
ツール登録メンバー9人のうち まず6人を発表し
その中に新城幸也の名前がありました その6人は
T.ヴォクレール、P.フェドリゴ、P.ロラン、W.ボネ(以上FRA)、
Y.トロフィモフ(RUS)、そして新城幸也(JPN)
残る3名はこれから選抜されるとのこと

プロツアーチームであるブイグテレコムに移籍したということは
当然グランツール出場の可能性は高まったわけですが
正直フランスのチームであるブイグテレコムにあっては
ツール・ド・フランスというのは 他のグランツールと比べても
特別なレースであり よっぽどのことがない限り
その登録メンバーに新城が選ばれることはないだろうと思っていました
しかし今回そのよっぽどのことが起きたわけです

ベルノドー監督のコメントにもあるとおり
「正直な話、彼がこれほど才能のある選手だとは思わなかった。」
新城がシーズン序盤から見せ続けた積極的な走り
絶えずアタックを仕掛け逃げを試みる
プロトンでは常に前方に位置しゴールスプリントにも絡む
先日総合9位で終えたダンケルク4日間レースが決め手となり
今回実力でツールの切符を勝ち取ったわけです

日本人では96年の今中大介さん以来のツール出場です
その頃はまだ私は自転車レースを知らなかったので
ツールに日本人が出るなんて信じられないぐらいです
本人もそのつもりだとは思いますが 何が何でも逃げに乗ってほしい
そうすればばっちり長時間テレビ中継に映りますからね(笑)


昨年末の「朝までツール」のひとコマ
この時点では本人も周囲も「ツールはまだ…」という話でしたが
スキルシマノの発表も近々だと思われますが
どうかフミが選ばれますようにと

2009年6月1日月曜日

・激しい雨

忙殺シーズン突入です なかなか更新できません
日曜日はガッツリ休みだったのに 完全にOFFってました
ネタは山ほどあるんですけどね~

絶対に落ちてはいけないクラブ ニューカッスルが降格したり
セルティックは優勝を逃して ストラカンはあっけなく辞任
CLファイナルがあんなことになってしまって とか
エヴァートンのFAカップがヒディンクにかっさらわれたり
全仏ではナダルがまさかの4回戦敗退するし
マルディーニ引退~結局3位~カルレット辞任~レオナルド就任 などなど

いろいろとあったわけですが
今日 ヨッコラショと腰を上げたのは
ジロのことを書く気になったからです

第92回 ジロ・デ・イタリア   3454.5km
優勝 デニス・メンショフ(Rus,RAB)  86h03'11"
2位 ダニーロ・ディルーカ(Ita,LPR)     +41"
3位 フランコ・ペッリツォッティ(Ita,LIQ)  +1'59"


優勝予想は完璧にハズレでした
ディルーカの活躍は予想できたけど
メンショフがここまでジロを狙ってくるとは…

昨日の最終21ステージはローマでの個人TT(14.4km)
ここまで3週間をかけて3400km以上を走り続けてきた
総合首位メンショフと2位ディルーカの差はわずかに20秒
TTに関してはメンショフに分があるとはいえ
何が起こってもおかしくはないタイム差
そして2人のスタートを前に ローマの街には雨が降り始めた
ノーマルバイクで序盤からコーナーを果敢に攻めたディルーカ
TTバイクを華麗に操り 慎重にコーナーをクリアしていくメンショフ
前半こそディルーカがメンショフを上回るタイムで走ったものの
後半はメンショフがトップタイムを叩き出し 
ディルーカとの差を広げ マリアローザを確実なものとしていく
そして残り1kmを切ったところで



何回見ても鳥肌モノです
ほんとに最後の最後まで何が起こるかわからない
これが暇を持て余した神々の遊びなのでしょうか
あそこで雨を降らしたり メンショフを落車させたり
そこまでイタリア人にマリアローザを着させたかったのか
と思う反面 最小限のタイム差で済むようなストレートで
落車させるあたり それだけ神様は 今大会でのメンショフの
走りっぷりも評価していたということでしょう
さすがにこれでメンショフからマリアローザを奪うのは
神様の心も痛んだのではないでしょうか

それにしてもゴール後のあのメンショフには驚きました
レース中はほとんど表情を変えない選手なので 
あれだけ感情を爆発させるメンショフを見たのは初めてでした
それだけ重圧がかかっていたということでしょう

そして 敗れはしたものの 
最後まで自分の走りを貫いたディルーカにも感動しました
出身地であるアブルッツォで大きな地震があり
今大会にかける思いは 他の誰よりも大きかったはずです
なんとしても勝ちたかった大会なはずなので 
相当悔しいはずですが それは後悔とは違う種類のものでしょう
最初から最後まで攻撃的に走ったし 最後の最後まで諦めなかった
その姿は被災地の人々にたくさんの勇気を与えたに違いありません
総合2位 ステージ2勝 マリアローザ7日間着用 マリアチクラミーノ獲得
何ら恥じることなく 胸を張れる結果でしょう

2009年5月15日金曜日

・毎日がブランニューデイ

ここんとこ寝てない刑事です
書きたいことは山ほどあるのですが
睡魔には勝てないのです

ミランがいつの間にかCL圏内どころか
ユーベを抜いて単独2位になってしまって
まだカルレットの首はつながったままなのかとか

セルティックがオールドファームで負けたと思ったら
ジャーズがヒブスと引き分けたので 勝点で並んで
これで残り2試合 全く優勝の行方がわからなくなったり

ついに始まったジロでは いきなりカヴェンディッシュが
マリアローザを着たかと思うと 翌日 翌々日と
スプリントを制したペタッキがマリアローザを奪取したり

"絶対に降格してはいけないクラブ" ニューカッスルが
ボロとの直接対決を逆転で制して 何とか降格圏を脱出
したように見えても 残り2試合は気が抜けなかったり

つい先日は通勤路にあるコンビニで物騒な事件が起きたりと

まあ色々なことがあったわけですが
仕事が忙しくなると『はたらく人々』
昨日みたく突然スコールが降ったら『激しい雨』
今日みたく快晴の日は『サンシャイン・ラブ』
ペダルを回せば『サイクリング・ブルース』
そして毎日のように『JUMP』が頭の中をループ

5/9のヒロトはかっこよかったなー
清志郎の訃報については たくさんの人のコメントを
様々な形で目にする機会がありましたが
ヒロトの言葉はどこを探しても見つからず
気にはなっていたのですが まさかまさか
弔辞を読むことになっていたとは知らず
全然弔辞っぽくなく ヒロトらしい言葉
しかも革ジャンて… ほんま悪い冗談やな…

でも 365% 完全にしあわせー

2009年5月9日土曜日

・多摩蘭坂

春のクラシックシーズンを経て
いよいよステージレースの季節がやって参りました
ついにグランツールの初戦 ジロ・デ・イタリアが開幕です



2009年の第92回ジロ・デ・イタリアは 100周年の記念大会ということで 
1909年の第1回大会で使用された全8都市を通過します
ミラノ/ボローニャ/キエーティ/ナポリ/ローマ/フィレンツェ/ジェノバ/トリノ

ベネチアをスタートして 一旦北上 
ドロミテ山塊~オーストリア~スイス~ミラノ
1日アルプスに入ったあと南下して
チマコッピ(大会最高地点)のブロックハウス
ベズビオ山への頂上ゴールステージを経て

1990年以来 ジロのゴール地はミラノというのがお約束でしたが
今大会のゴール地はローマ!
ローマがゴール地になるのは59年ぶりだそうです

3週間をかけて全21ステージ 総走行距離3454.5kmを
誰よりも早く走破し 栄光の「マリアローザ」を手にするのは??

出場チーム・選手はこちらで確認→スタートリスト(Jsports.pdf)

"ドS"で知られるジロの主催者なんですが 
今年もその名に恥じぬ 素晴らしいコースとなりました 

タイムトライアルが計3ステージ
平坦ステージが計7ステージ
そして中級/上級山岳が計11ステージ
そのうち頂上ゴールが計6ステージ
"たまらん坂"を登れない選手は勝てません


第5ステージは序盤の勝負所 ドロミテの頂上ゴール


第12ステージは残酷な60.6kmの個人TT
これだけの登りがあって これだけ長距離の個人TT
力なきものはここで容赦なく振るい落とされるでしょう
主催者曰く「ランス(アームストロング)へのプレゼント」


第17ステージは今大会のチマコッピ(標高2064m)
休息日あけの最終週初日 83kmと距離こそ短めですが
スタートしてから延々と続く登りは さながらヒルクライム
ここでマリアローザの行方は数人に絞られるはずです

勝手に優勝候補
1. ジルベルト・シモーニ(Ita,SDA)
2. リーヴァイ・ライプハイマー(Usa,AST)
3. ダミアーノ・クネゴ(Ita,LAM)
あとはバッソ,ディルーカ,ガルゼッリにも注目してます

2009年4月30日木曜日

・誰を信じればいい

嫌なニュースが…
北京五輪の薬物検査結果が出たらしく 
合計6人の違反者のうち 自転車選手が2人というのが昨日の第一報
で 今日になって 何人かの実名が明らかになったのですが
自転車の2人というのが シューマッハとレベッリンだということで
先日のフレーシュ・ワロンヌでベタ褒めしたところだったので
一気に血の気が引きました…

シューマッハはツールの違反で既に出場停止中ですが
レベッリンも所属チームから一時的に出場停止処分が出たようです
今後Bサンプルの検査が進められる予定で 5月4日には聴聞会があるそう
レベッリン側は事実を完全に否定しているということで
とにかく今は 彼は高潔な選手だと 彼の言葉を信じるしかない 
「焦らず落ち着いている。禁止薬物は一切摂取していない。
これからは自分の無実を証明するために全力を尽くしたい。」


~続報待ちます~

2009年4月24日金曜日

・ユイの王者

第72回フレーシュ・ワロンヌ 195.5km
優勝 ダビデ・レベリン
(Ita,SDA) 4h42'15" (41.56km/h)
2位 A.シュレク (Lux,SAX)       +02"
3位 D.クネゴ (Ita,LAM)  
143位 土井雪広 (Jpn,SKS)     +5'38"   
DNF 別府史之 (Jpn,SKS)
DNF 新城幸也 (Jpn,BBO)

圧倒的な強さを見せつけたアラフォー戦士レベリン
アルデンヌを得意としているクラシックハンターらしく
04年と07年に続き 3度目のフレーシュ・ワロンヌ制覇

レース展開も レベリンが勝つために書かれたシナリオの如く
あの展開になってしまうと 他の選手には勝ち目がない
シュレクもクネゴもエヴァンス(SIL)もバルベルデ(GCE)でもね

登り口から中段までは ほとんどダンシングを使わず
バッテリーを溜めて溜めて 最後の最後で一気に爆発させる
あの"ユイの壁"は レベリンのための坂なのです

本当にこの人がアルカンシェルを獲ってないのが不思議でしょうがない
絶対に引退するまでにアルカンシェルを着て欲しい
そう思わせてくれる大好きな選手の1人です

アムステルでは新城幸也が逃げに乗り
今回ワロンヌでは別府史之がモロー(AGR)との2人逃げ
北のクラシック仕様に体重を増やしたために
惜しくも途中で千切れてしまいましたが
それでもこうしてクラシックレースで連続して
日本人選手が逃げを決める時代が来ました
グランツールも本当に楽しみです

そして日曜日のリエージュ~バストーニュ~リエージュでは
何が何でも逃げに乗ると話していた土井雪広に期待です
リエージュを今季の最大目標と言っているし
またアムステルの時の新城のように 中継が始まった時に 
画面に土井が映し出されたらいいなぁと

2009年4月20日月曜日

・初めてのアルデンヌ

第44回アムステルゴールドレース 257.8km
優勝 セルゲイ・イワノフ (Rus,KAT)
  6h38'31"(38.814km/h)
2位 K.クローン        (Ned,SAX)
3位 R.ヘーシンク       (Ned,RAB)   +08"
122位 新城幸也        (Jpn,BBO)   +13'52"

フランドルがミュールなら パリ~ルーベはパヴェ
じゃあアムステルゴールドは? というと
"歯ブラシを横から見た"状態のアップダウンと
ここには映らないワインディングの連続が醍醐味なのです


ササッとまとめますと 序盤からの逃げは6名
これが吸収されてからはアタックの応酬がありまして
最終的には上の3名だけが抜け出すことに成功
優勝候補が集団で牽制しあった結果
最後はイワノフが地元オランダの2人を振り切って優勝
自身のキャリア最大の勝利となりました

そんなこんなよりも触れずにはいられないのが
逃げの6名の中に新城幸也が入っていたということです
Jsportsの中継が始まりまして いつものように
コースプロフィールとかスタート前後のVTRが流れたあと
LIVE映像になった途端にSaschaの「大変なことになっています!」
新城が逃げに乗ったという情報と そのLIVE映像を見て
こっちも一気にテンションが上がりました

逃げに誰かを乗せるというオーダーはあったらしく
それが新城だったということなんですけど
いやいや これは本当に凄いことなんです
沖縄の人はもちろん 日本中のサイクリストが興奮し
欧州で走る日本人選手や 前所属のエキップアサダなど
日本チームへの関心や 信頼度も当然上がるわけです

元々逃げを得意としている選手なので
逃げに乗ること自体は驚くようなことではないし
実際に今季もこれまで多くのステージレースで逃げに乗っていますが
なんせ初めてのクラシックレースでのことなので
これはまた特別な意味があります

逃げが吸収されたあとも なんとか集団に食らいついていく
逃げるということは チームにとって それだけで十分な仕事なので
普通はタイムアウトとかリタイアする選手が多いのですが 
新城は最後まで諦めず 最後はグルペットでゴール
最終順位は完走123名中122位でした 

この大健闘で 水曜日のフレーシュ・ワロンヌへのメンバー入り
早くもクラシック2戦目出場のチャンスがやってきました
本人もツールのメンバー入りを意識していると名言したとおり
全てのレースでモチベーションの高さがうかがえます

BBOXブイグテレコムはフランスのチームで
フランス人選手が多く所属しているので
ツール・ド・フランスのメンバー9人に
日本人の新城が選ばれるということは
それはそれは大変な確率なわけですが
不可能ではないと本人は信じているようです
スキルシマノでは別府史之がツール出場を狙っていますが
もしも2人が揃って出場することになれば…

あ~あ フレーシュ・ワロンヌ放送してくれませんかね?Jsportsさん

2009年4月13日月曜日

・北の最終決戦

第107回 パリ~ルーベ 259km
優勝 トム・ボーネン
 (Bel,QST) 6h15'53" (42.343km/h)
2位 F.ポッツァート  (Ita,KAT)    +47"
3位 T.フースホフト  (Nor,CTT)   +1'17"
4位 L.ホステ      (Bel,SIL)
5位 J.ヴァンスーメレン (Bel,SIL)  +1'22"
6位 J.A.フレチャ    (Spa,RAB) +2'14"

心配された雨は降らず 曇り空のレースとなりました
北のクラシックでは よく レーススタートの時点で
すでに優勝候補は10人前後に絞られている なんて言ったりしますが 
今回は上の6人がその人たちでした

このレースでは 登場するパヴェ(石畳)区間が
フランスらしく ☆の数で格付けされているのですが
全27区間の内 最難易度の☆☆☆☆☆は3区間あり
今回は見事にその3区間で勝負が決しました

まずは163km地点の「Trouée d’Arenberg」2400m
森の中を貫く細き一本道の 悪名高き"アランベール"
ここでは集団の中ほどで 大落車が発生したせいで
あっという間にメイン集団は30人ほどに縮小し
その後の横風区間でのペースアップもあって
力なき者や 運なき者は この時点で脱落

次に現れたのは 210km地点の「Mons-en-Pévèle」3000m
長く続く"モン・アン・ペヴェル"では 何も起こらないかに見えましたが
パヴェが終わる少し前に仕掛けたのは 優勝候補筆頭のボーネンでした
一気にスピードアップしたこの動きに 最終的に付くことができたのは
ポッツァート フースホフト ホステ ヴァンスーメレン フレチャだけ
先週のフランドルでのツキイチで 好感度ガタ落ちだったポッツァートも
ここは先頭交代に加わり この時点での6名の利害が一致したことで
グングンと後続との差を広げ 優勝の行方はこの6名に絞られました
 
そして運命の最終決戦は 242km地点の「Carrefour de l’Arbre」2100m
最後の五つ星"カルフール・ダルブル"の入り口で
フースホフトがアタックを仕掛けると ボーネンがすぐに反応
その後方のコーナーで フレチャが落車してしまうと
これにSILの2人 ホステとヴァンスーメレンも巻き込まれて脱落

これをなんとかかわしたポッツァートは 前の2人を懸命に追う
すると今度はボーネンが先頭に立ちペースを上げる
完全にコースにはみ出した観客で沿道は埋め尽くされている
そんな視界の狭まった状況の中 今度はフースホフトが
オーバースピードでコーナーに突っ込み落車してしまう
ライバル達が次々と脱落していく中 たった1人残ったのはボーネン
そのすぐ後をポッツァートが追う展開に



まるでドラマの台本のように
先週フランドルで牽制しあっていた2人の一騎打ちに
しかし逃げるボーネンと 追うポッツァートには 大きな差が…
フラマン応援団の大声援を受けるボーネンに対して
逆に大ブーイングを浴びせられたポッツァート
一時は数秒差まで縮んだ差も 残り5kmぐらいから開きはじめ
ゴール地点のヴェロドローム(自転車競技場)に先頭で入ってきたのは
昨年の覇者 ゼッケン1番 トム・ボーネンでした
ボーネンは2005年と合わせて3度目のパリ~ルーベ制覇となりました

終わってみれば 強かったボーネン 強かったクイックステップ
シャヴァネル トザット ウェイラント ウェイナンツ
素晴らしいアシストたちの働きのおかげで勝利できたことは
言うまでもありませんが パヴェでの走りは他を圧倒していました

ピッポは移籍するチームを間違えたかな(笑)
でも今回の走りで好感度もある程度回復したでしょうか?
まあフラマン人たちには永遠に受け入れられないでしょうが…

さて これで北のクラシック3連戦は終了
来週からのアルデンヌクラシックへと舞台は移ります
別府史之はアランベールでの落車に巻き込まれてDNF
アルデンヌでの活躍に期待しています!

あとちょっと気になったボーネンの自転車
フロントフォークとシートステーが特殊形状になってます
やはりクイックステップはスペシャライズドの
文字通りスペシャルバイクでこのタイトルを勝ち取ったようです

2009年4月10日金曜日

・ベルギーからフランスへ



今年で第107回目を迎える「クラシックの女王」パリ~ルーベ
第1回大会は アテネで初めて近代五輪が開催された1896年
コースレイアウトは平坦そのもので 登りらしい登りは存在しない
そんなレースがなぜ「北の地獄」の異名を持つのか
それは実際にレースを見れば一目瞭然

このレースの特徴は なんと言っても「パヴェ(石畳)」
全長259kmのうち パヴェ区間は27ヶ所 合計52km
前半の100kmが舗装路ということを考慮すると
レース後半は1/3がパヴェ区間ということになる

「石畳」と言えば聞こえはいいですが
敷き詰められた石の多くは 風雨によって侵食し
それは「悪路」以外の何ものでもなく
普通なら自転車で走るような場所ではありません(笑)
実際 このレースでは パリ~ルーベのためだけの
スペシャルバイクを各チームが使用します

パンク&落車は当たり前で 完走することすら難しい
そして 今年のパリ~ルーベ 開催日の天気予報は雨!
巻き上げられた泥が 更なるマシントラブルと落車を誘発する

要するに「強い」だけでは勝てないのがこのレース
あちこちで発生する あらゆるトラブルから逃れられる
「運」も味方に付けなければ 勝てないのです

おそらく今大会を支配するのは
先週のフランドルでも大活躍だったクイックステップでしょう
05年と08年の覇者 ボーネンを筆頭に デヴォルデル シャヴァネル
あとは ホステ(SIL) ヒンカピー(THR)などなど

個人的に期待してるのは 先週に引き続き
ファンアントニオ・フレチャ(RAB) 別府史之(SKS)と
一応"ピッポ"ポッツァート(KAT)も

ゴールはルーベのヴェロドローム(自転車競技場) 
アタックを決めた誰かが単独で飛び込んでくるのか?
それとも数人のゴールスプリントになるのか?

パリ~ルーベ LIVE
4月12日(日)20:50~ J sports Plus

2009年4月9日木曜日

・Forza Italia!

6日のイタリア・アブルッツォで起こった地震ですが
日を追うごとに増える犠牲者の数 
その被害の深刻さが明らかになってきました

この時期イタリアと聞いて真っ先に思い浮かべるのは
開幕まであと1ヶ月と迫ったジロ・デ・イタリアのこと
3週間に及ぶレースの最終週には アブルッツォ地方の
アペニン山脈を通過する予定になっています

今年は100周年の記念大会でもあるわけですが
スポーツ誌のガゼッタが連日被災地の模様を伝えているように
今は多くの国民の視線は被災地に向けられているはずです

無事にジロが開催されることを願っている反面
特に避難所生活を余儀なくされている人にとっては
正直レースどころではないと思う気持ちもあります

スペインで開催中のバスク1周レースでは
先日の第2ステージスタート前に レースに出場中のイタリア人選手が
スタートライン最前列に並び 犠牲者に1分間の黙祷を捧げました

その中の一人 アブルッツォ出身のダリオ・カタルド(LIQ)は
「本当に悲劇としか言いようがない、今日もレース中は
地元の様子が気になって仕方がなかった」と
動揺の中でもレースを続けたことを明かしている

アブルッツォといえば たしか2007年ジロ総合優勝の
ダニーロ・ディルーカ(LPR)も出身のはず
昨年 出身地のすぐ近くにゴールした第7ステージでは
チームメイトのG.ボシシオが優勝して話題になりました 

とにかく今は1ヶ月先のことは誰にもわからない
まだ余震も断続的に発生しているような状況で
「今はただ被災地に向けた支援を」
と大会関係者も考えているはずです

また アブルッツォ出身のフィオレンティーナDFザウリが
「こういう時はサッカーだけでなくスポーツ界全体で手を貸すべきだ。
今はチームメートたちと募金を集める準備をしている。」と語ったように

バルセロナのジョアン・ラポルタとミランのガッリアーニの間では
バルセロナ対ミランのチャリティー・マッチという話も出ているようですし

レガカルチョは 10日に国葬が行われることを受けて
同日開催のセリエBの全試合を14日に延期すること
今週末のセリエAの試合に関しても 黙祷と喪章
そして多くのクラブが 試合の収益を寄付することを決めています


  遅くなりましたが 犠牲者の方々に哀悼の意を表するとともに
  行方不明の方々の無事と 一刻も早い復旧を願っております
  

2009年4月6日月曜日

・亡き友に捧げるV2

第93回 ツール・デ・フランドル 261.5km
優勝 S.デヴォルデル(QST) 6h01'04"(43.455km/h)
2位 H.ハウッスラー(CTT)      +59"
3位 P.ジルベール(SIL)
DNF 別府史之(SKS)
完走 116/197名     

あれ?どっかで見たことのあるゴールシーン?
昨年同様 デヴォルデルが単独アタックを決めて独走ゴール
昨年と違うのは ジャージの色と 2位との差と
両手で点を指差すポーズ(カカじゃないよ)

これは 2月のツアー・オブ・カタール開催期間中に急死した 
フレデリック・ノルフに捧げるものでした
彼とデヴォルデルは同じベルギー人で
トレーニングを共にした友人だったそうです

今大会も テレビに釘付けの 見応え十分のレースだったわけですが
レースを終えて 確実に言えることは
ポッツァート(KAT)の好感度が音を立てて崩れ落ちたということです

ボーネン(QST)とかベタなことは言いたくなかったので
個人的には優勝候補に挙げていたポッツァートでしたが
今回の戦い方には正直ガッカリしました…

大本命のボーネンをマークするのは定石だと思いますが
最初は「ボーネンに勝ちたい」という意思が伝わってくるものの
なんか途中からは 自分が勝ちたいというよりは
「ボーネンを勝たせたくない」という ちょっとおかしな方向へ

放送中に栗村さんが何度も言っていたとおり
まるでボーネンと心中する覚悟で走っているようで
「なぜそこまで…」と思いたくなるような走りに
あれではボーネンがかわいそうです…

ボーネンにマークが集中する中でも
クイックステップ勢はレースを完全にコントロール
S.シャヴァネルやデヴォルデルらが何度もアタックを仕掛け
次々に優勝候補をふるい落としていき 最終的にこれに反応できたのは
ホステ(SIL)とクインツァート(LIQ)だけでした

そして 最後から2番目の石畳&激坂 "カペルミュール"で
デヴォルデルが渾身のアタックを仕掛けた
デヴォルデルが 石畳に慣れているベルギー人らしく 
シッティングで トルクをかけて ガシガシ登るのに対し
クインツァートは 軽いギアで ダンシングを多用
ホイールが何度もスピンしてしまって 思うように加速ができず
わずか500m足らずの登りでしたが これが決定的な差となりました



「ミュールを先頭で通過した時点で勝利を確信した」という言葉通り
あとは 25kmを単独で逃げ切った昨年同様 デヴォルデルの独走
後続のボーネンやシャヴァネルが 抑えにまわったこともあり
2位以下に59秒差をつける 昨年以上の圧勝でした

自転車レースが個人競技ではないことを改めて知ることになった今大会
昨年の世界選手権では ベッティーニの徹底マークをうまく利用して
伏兵のA.バッランがアルカンシェルを獲得したり 北京オリンピックでも
本来エースではなかった サムエル・サンチェスが金メダルだったり
これが最近のトレンドになりつつあります(笑)
 
水曜日のヘント~ウェヴェルヘム
日曜日のパリ~ルーベ
果たしてどういう結果になるのでしょうか??

2009年4月3日金曜日

・まだ3ヶ月しか経ってないけど

2009年もあっという間に4月に突入しましたが
自転車界も いよいよ北のクラシックに突入!
日曜日には初戦ツール・デ・フランドルが開催されます

恥ずかしながら 初めて自転車レースを見たのは 06年のジロでした
なのでクラシックを初めて見たのは 翌07年のフランドル んでパリ~ルーベ
そこで一気に自転車レースの魔力に憑かれてしまったわけです

4/5(日)はスカパー大開放デーですので
まだ見たことがないという人も是非ご覧ください
きっとあなたも自転車の虜になりますよ
決してJSPORTSの回し者ではありません(笑)
※4月5日(日)19:40~ J sports 1 LIVE※

フランドルと言えば 悪天候&石畳&激坂
今年は28ヶ所の石畳 16ヶ所の激坂 石畳&激坂区間は8ヵ所
5番目に登場する 名物"コッペンベルグ"は最大勾配19%の最難所
昨年は狭くなった登り口で選手が詰まり 集団後方では完全に自転車が停止
雨でぬかるんだ石畳&激坂では 後輪の空回りは当たり前 
中には自転車を降りて 押して登る選手も居たほどで
さながらシクロクロスの様相を呈していました



そして今年は15番目に登場する勝負所の"ミュール"
最大斜度20%超の激坂は その名の通り"壁"そのもの
昨年はベルギーチャンピオンジャージを着たS.デヴォルデル(QST)が
このミュールに来る前にアタックを決めて
そのまま約25kmを逃げ切って優勝したわけですが
今年もそういう展開になるのか それとも 
このミュールで 勝敗が決するのでしょうか…



注目選手や優勝候補はたくさんいますが 個人的には
スペイン人のJ.A.フレチャ(RAB)
イタリアの"ピッポ"ポッツァート(KAT)
そして我らが別府史之(SKS)も参戦するので期待してますよ

2009年3月28日土曜日

・各界の政治力②

自転車を愛する者にとっては
そんなサッカー界の強気な態度が羨ましくもあります
それに引き換え 自転車界はなんて無力なんだろうと…

2006年 あの忌わしき"オペラシオン・プエルト"以降
自転車界に対する風当たりは非常に強いものとなり
スポーツ界における自転車選手の立場は 
他の競技とは比べものにならないくらい 弱々しいものになってしまった

私が自転車ロードレースに魅了されたのも
ちょうどこの頃と時期を同じくしている
たしかに怒りや哀しみ 失望したこともあるけど
それでも一度体感してしまった自転車の魅力からは逃れられないし
こんなに熱狂できるスポーツは他にない

自転車選手たちは人権を無視されていると言っても過言ではないほど
24時間365日の徹底的な監視下に置かれており
いかなる時もドーピング検査を受け入れなければならない
風邪薬も栄養ドリンクも点滴も鎮痛剤も 迂闊には使用できない

胸を張って 「自転車界がクリーン」とは言えないけど
少なくとも 他にもっと捜査が行われるべき競技はあるし
他のプロスポーツに比べても 自転車選手は最もクリーンな状態ですし
私たち一般人に比べれば それはそれは遥かに綺麗なカラダなのです

ちょうど昨年の今頃でしたが 産まれて間もない息子を亡くし 
葬儀の準備をしていた K.ヴァンインプ(QST)の家に
突然ドーピング検査官がやってきました ヴァンインプは
「あと数時間待ってくれないか?」と頼みましたが 聞き入れられず

普通なら「こんな時になんだ」と 「帰ってくれ」と
ブチ切れしてもおかしくない状況ですが
それをしてしまうと 検査拒否で出場停止処分を課せられる可能性もある 
そんな中 随分譲歩したとも思える彼の頼みも 聞き入れられず

ちょうどその翌日がパリ~ニースの最終日だったんですが
この話を聞いた パリ~ニース参加の全選手が連絡し合い
抗議として その日のスタートを3分間遅らせました
それでも こんな扱いを受けてもなお 選手にたちにできるのは
"たった3分の抵抗"だけなのかと思うと やりきれない気持ちになります

「我々は選手である前に まずひとりの人間であり 犯罪者ではない」
とはヴァンインプと同じベルギー人選手 P.ジルベール(SIL)の言葉
これは自転車選手全員の気持ちでもあるはずです

ちなみに 2007年12月に 2人のイタリア人サッカー選手
D.マンニーニとD.ポッサンティーニがドーピング検査に遅刻
CONI WADA CAS FIGCが絡んで 15日間~1年間の出場停止処分は
紆余曲折の結果 CASが再調査を行うということで 
一時的に解除 結論は保留にすると発表されました

ちなみに 今年2月にはブンデスリーガでホッフェンハイムの2選手
C.ヤンカー(GER)とA.イベルツベルガー(AUT)がドーピング検査に遅刻
上記イタリア2選手と同様の処分が下されるのでは との見方でしたが
結局 クラブに75000ユーロ 検査責任者に2500ユーロの罰金
そして2選手に対する処分は何もありませんでした

これがもし自転車選手だったらどうなっていたのかと思うと…

"FIFAとUEFAがWADAに反旗"のニュースを見て
どうしても書いておきたかったので書きましたが
私はフットボールも自転車も大好きすぎて
悲しくなるのでこの辺でやめときます…

2009年3月27日金曜日

・各界の政治力①

今週こんなニュースがありました

FIFAとUEFAが 抜き打ちドーピング検査のために
WADAが決めたルール改定を 拒否する声明を共同で発表


WADAは スポーツ選手に毎日1時間 居場所を申告する義務を課す
新規定を打ち出し 今年1月1日からの開始を求めていました
もちろんサッカー選手もその例外ではなかったのですが 
サッカー界がこの規定を実施しなかったために
WADAが FIFAに新規定を実施するよう通達していました
今回 FIFAとUEFAがこれを拒否したというわけです

FIFA側の言い分としては
「サッカー選手はみな同じグラウンドでトレーニングをしているため、個人競技のように自己申告しなくとも居場所の特定が容易で、プライバシーへの配慮にも欠ける。サッカー界全体で、年間3万回の検査を実施するなど、ドーピング対策には全力を注いでいる。」

これを受けたWADA側は
「検査のカギは365日抜き打ち可能な環境をつくること。選手が事前に知らない状況で検査してこそ真実性が確保される。五輪憲章で不服従団体は除外の可能性があり、両連盟が新規定を拒否すれば、サッカーは五輪種目から外されるだろう。」

元々IOC&WADAとFIFAの対立は根深いものがありまして
こういう強行姿勢に出られるのも もう立場的にはFIFAが上なんでしょう
というかUEFAのほうが上から目線なのかもしれない… 
たぶんオリンピック除外なんて痛くも痒くもないし
それに替わるイベントができたりというビジネスの面でも
むしろIOCにとってサッカー競技がなくなるということのほうが
色々な面で痛手じゃないかと思うんですが…

あとは次回のオリンピックがロンドン開催というのが
今後の両者の対立を一層ややこしくするんじゃないでしょうか
なんせフットボール誕生の国で開催されるスポーツの祭典ですから
そこでフットボールが除外されるとなると 
FIFAよりも歴史のある 英国4協会は黙ってないでしょう

まだ先の話ですが いったいどうなることやら…

2009年3月24日火曜日

・ミゼラブル

ミラノ~サンレモを125位で終えたアームストロングですが
コンタドールとの揃い踏みを注目していた
カスティーリャ・イ・レオンの 第1ステージで
落車に巻き込まれリタイア 鎖骨骨折のニュースが…

神様はイタズラなもので
なかなか2人の競演を叶えてくれません
ツール・ド・フランスの本番までは 
2人を引き合わせないつもりなのでしょうか

本人が「極めて困難になった」と語った 5月のジロ出場
これでより一層ツールへの期待値は上がっていきます



クラッシュは ゴールまで残り約20kmの地点
メイン集団が逃げを吸収しようと 速度が上がったところで発生
道幅も狭く 路面も悪い道路に見えるので 当然
有力選手は集団前方に位置していないといけなかったはずですが
アームストロングは落車に巻き込まれてしまった

こういう落車や怪我には ほとんど縁のなかった選手だけに
本人が失望して「みじめな気分だ」と語ったのは
これが避けられた事故だったと わかっているからでしょう
あんなに悲しそうな表情は見たことなかったです

明日の第2ステージは28.2kmの個人TT
ランスがいればな~とは思いますが
V3の懸かるコンタドールと ライプハイマーの走りに期待しましょう

2009年3月22日日曜日

・Centovolte Milano-Sanremo

第100回記念のミラノ~サンレモは 
イギリス・マン島の誇る若きスプリンター 
マーク・カヴェンディッシュ(THR)が
ハウッスラー(CTT)との一騎打ちゴールスプリントを
リム差でかわし 鮮烈なクラシック初勝利を飾りました

1. M.カヴェンディッシュ 6h42'31"
2. H.ハウッスラー       ST 
3. T.フースホフト(CTT)    2"
4. A.デーヴィス(QST)     2"
5. A.ペタッキ(LPR)       2"

昨年は同じ距離で7時間を超えたレースでしたが
今年はスタートから逃げが決まらない展開となり
異例のハイペースでレースが進みました
一時は11人の逃げ集団が形成されたものの
結局勝負どころのチプレッサで集団は一つになり 振り出しに

この登りでレースを破壊する動きに出たのは
D.レベリンで勝利を狙う ディキジョバンニのスカルポーニでした
この動きで 一度はボーネン(QST)やペタッキら有力スプリンターが遅れ
最後のポッジオの登りでは レベリンやポッツァート(KAT)など
エース自らが仕掛けましたが 決定的なアタックには至らず
予想されていた通り 勝負の行方はゴールスプリントに

残り250mで最初に仕掛けたのはサーベロのハウッスラーでした
これは本来ならエースのフースホフトを引く為の動きだったはすですが
フースホフトとカヴェンディッシュのポジションが重なり
進路が狭くなったことで フースホフトが続くことができず
ハウッスラーが勝利を狙うべく そのままスプリント態勢に
これに反応できたのはカヴェンディッシュだけでした

今季好調のハウッスラーもなんとか追撃を振り切ろうとしましたが
カヴェンディッシュの特徴でもある ラスト50mを切ってからの
強烈なスプリントから逃げることはできず 最後はわずか数cmの差で
カヴェンディッシュが先にゴールラインを通過していました

一応私も優勝候補には上げていたカヴですが
正直言うと 登りに弱いイメージがあるので
本命はベンナーティ(LIQ)やボーネンじゃないかと思っていました
登りを終えた所で カヴがベンナにチラッと顔を見せて
何か一言声をかけたように見えたシーンは印象的でした

カヴがそこそこ登りもこなせるとなると
ライバル達は内心穏やかではないでしょう
アルプスやピレネーの山岳が昨日の比じゃないのはわかってますが
これでマイヨヴェール争いもおもしろくなるのではないでしょうか

スプリンターにとっては最高の栄誉と言っても過言ではない
ミラノ~サンレモのタイトルを 若干23歳で手にしたカヴェンディッシュ
果たしてこの選手は この先いくつの勝利を重ねるのか
第100回という記念すべき大会に相応しい
新時代の幕開けを象徴するような そんなレースでした

2009年3月20日金曜日

・プリマヴェーラ放送決定

てっきり今年は放送がないのかとガッカリしてましたが
ようやく昨日になって 放送決定!のメルマガが来ました

Cycle*2009 ミラノ~サンレモ
3月21日(土)22:30~26:00 Jsports 1
解説:栗村修 実況:Sascha


あ~よかった そら放送するでしょ 第100回記念大会ですからね
"クラシック"と呼ばれるワンデーレースの中でも
最長距離を誇るのが このミラノ~サンレモです
ミラノ市街をスタートし ジェノヴァ方面へ南下
リグリア海に沿って走り 最後はお馴染み"ポッジオ"を越え
サンレモにゴールする 全長298km

"スプリンターズクラシック"の異名が示すとおり
大集団のゴールスプリントで勝負が決することの多いレースですが
昨年のカンチェラーラのように アタックが決まることもあれば
逃げによる小集団でのスプリントになる可能性もあります

注目選手は…
A.ペタッキ(LPR)2005優勝 F.ポッツァート(KAT)2006優勝
T.ボーネン(QST) D.ベンナーティ(LIQ) D.レベリン(DAG)
M.カヴェンディッシュ(THR) L.アームストロング(AST)
他にも優勝候補はいっぱいいますが このくらいで
スタートリスト

個人的にはサイレンスロットがいいメンバーかなと
ラボバンクから加入したT.デッケル
フランセーズデジューから加入したP.ジルベール
ベルギーチャンピオンのJ.ルーランツ
スプリンターのG.ヴァンアヴェルマート
まあこのチームはこの先の"北"を狙ってるでしょうけどね

あとは愛しのA.ベルトリーニ(DAG)に大注目!
エースのレベリン様を勝利に導くべく
献身的なアシストを披露してくれるはずです

残念なのは前回覇者F.カンチェラーラ(SAX)と
アルカンシェルのA.バッラン(LAM)と
2004/2007と このレースを2度制している
O.フレイレ(RAB)が不在なことぐらいでしょうか
いや~フレイレは見たかったなぁ…


ゴール手前の"POGGIO"は 平均勾配3.7% 最大勾配8%
さらに手前の"CIPRESSA"は 平均勾配4.1% 最大勾配9%

2009年3月18日水曜日

・臨時ニュースをお伝えします

スキルシマノがツール・ド・フランス2009に出場決定!!

ツール・ド・フランス2009出場チーム(仮)
Team Milram, Quickstep, Silence-Lotto, Team Saxo Bank,
Caisse d’Epargne, Euskaltel-Euskadi, Team Columbia High Road,
Garmin-Slipstream, AG2R La Mondiale, Agritubel, Cofidis,
BBox Bouygues Telecom, Francaise de Jeux, Lampre-NGC,
Liquigas, Astana, Rabobank, Team Katusha, Cervelo Test Team,
and Skil-Shimano

いやいやいやいや えらいことになりましたね ほんまに
新城幸也のブイグテレコム移籍もかなり嬉しかったけど
これは もしかすると もしかするよな
いや でも あんまり 過度な期待はせずに待とう



思い出すのは昨年12月13日の『激走!朝までツール
ツール・ド・フランスをオーガナイズする ASOのボス
クリスチャン・プリュドム氏を招いて 六本木ヒルズで開かれた
今年のツールの ルートプレゼンテーション&トークショー
フランス本国にも こんなオールナイトイベントは存在しないと
プリュドムさんも認めた 日本が世界に誇るイベントなわけですが

MCを務めた栗村修さん(シマノレーシング・スポーツディレクター)が
「(ツール招待チームについて)スキルシマノはどうですかね?」と
半分冗談?半分本気?に質問して 会場からは大きな拍手が…
プリュドムさんも苦笑いで「可能性はある」と濁してましたけど

まさか それが今年現実になるとは 思いもしませんでした
スキルシマノが招待されること自体は不思議じゃないけど
"将来的には"というものだとばかり思っていました


『朝までツール』より プリュドム氏 MC栗村さん&Sascha

とはいえ やっぱり期待してまうな~
だってスキルシマノには別府史之土井雪広
ブイグテレコムには新城幸也がいるんですからね


『朝までツール』より 新城幸也&別府史之

2009年3月16日月曜日

・太陽のゴール

第67回パリ~ニース(1254km)が閉幕  
最後の最後まで動きの耐えなかった今大会を軽くおさらいです

今回のレースで圧倒的な強さを見せつけたのは
やはりグランツール全制覇のA.コンタドール(AST)でした
しかしたった一度のミスが致命的となり
総合優勝はL.L.サンチェス(GCE)の手に

少々長くなってしまったのでたたみます

初日TTを制してリーダージャージを着たコンタドールでしたが
何も起こらないと思われた平坦基調の第3ステージで
雨と風の中 ラボバンクの仕掛けた横風分断作戦が炸裂し
メイン集団はブチブチと分裂し この動きに対応できたのは
同じく平地や悪天候を得意とする クイックステップだけでした

この動きでコンタドールのアシストをすべきアスタナ勢は全滅
コンタドールは遅れ このステージを制したS.シャヴァネル(QST)が
総合首位に立ち リーダージャージを手にしました

そして今大会の最難関である山頂ゴールの第6ステージ
ツールでお馴染みの"モンヴァントゥー"の妹と称される
1級山岳ラ・モンターニュ・ド・リュールで総合が動きました

ここで圧倒的な走りを見せたのは やはりコンタドールでした
残り8kmを切った所から 強烈なアタックを仕掛けるわけでもなく
段違いのペースで後続を振り切り 独走のままステージ優勝
58秒差でF.シュレク(SAX)とL.L.サンチェスが続き
リーダーのS.シャヴァネルは1分50秒遅れでゴールし
総合首位の座は再びコンタドールに渡ることに

これでコンタドールの総合優勝はほぼ決まったと思いましたが
このまま終わらないのがパリ~ニースです
翌日の第7ステージでは 総合2位のL.L.サンチェスが
残り14kmから 得意の高速ダウンヒルを披露したかと思うと
総合首位のコンタドールが まさかのハンガーノックに陥り失速
1分13秒あった差が一転 逆にコンタドールが1分50秒遅れの
総合4位に転落 L.L.サンチェスが総合首位に立ち
2位にS.シャヴァネル 3位にF.シュレクと総合順位が動きました

私の場合は 常時ハンガーノックのような状態なので
あんなにガクンッと落ちてしまう体験をしたことがありませんが

コンタドール本人も「補給を怠ったせい」と認めたようで
前日に あれだけ驚異的な走りを見せた
現在世界最強と言っても過言ではない選手が
あっけなく遅れていく姿を見て
いかに補給が重要かということを 
再認識させられるステージとなりました

そして迎えた最終第8ステージ 個人的には もしかしたら
コンタドールはスタートしないのではないかとも思いました
それは あれだけのダメージから完全に回復するのに
半日では足りないんじゃないか?ということと

あくまで今季の最高目標はツール・ド・フランスなわけで
単純に 総合優勝の可能性が 限りなく低くなった以上
コンタドールクラスの選手が 無理をしてまで
このレースを完走する意味はないのでは?ということ

しか~し コンタドールは諦めてはいなかった
リタイアするどころか 高いモチベーションでスタートし
半日で完璧にコンディションを戻し 山岳でアタックを決め
一時はL.L.サンチェスに2分差をつけ バーチャルリーダーに

その後 サクソバンクやケースデパーニュの猛追を受け
最終的にタイム差は17秒にまで縮められたので
逆転総合優勝は叶いませんでしたが
今大会一番強かったのは まぎれもなくコンタドールでした

しかし個人競技ではないのが サイクルロードレース
優勝したL.L.サンチェスはケースデパーニュの
2位のF.シュレクはサクソバンクの
3位のS.シャヴァネルはクイックステップの
それぞれ強力で献身的なアシストを受けていました

あの横風分断作戦が炸裂した第3ステージ
コンタドールが単独で仕掛けた第6ステージ
そしてハンガーノックに陥った第7ステージ
「アスタナのアシスト何やってんねん!?」
と憤ったのは私だけではないはずです

さて 今大会に同行していなかったという
ブリュイネール監督は 今後のレースで
どういうシフトを組むのか 非常に興味があります

いよいよ春のクラシック突入です!
ミラノ~サンレモ放送ないんか~い!って感じですが
ツール・デ・フランドル そして パリ~ルーベ
自転車の季節がやってきました!


パリ~ニース再放送 おすすめは第1,3,6,7,8ステージです
3月30日(月) 09:00 - 11:30 第1ステージ JsportsPlus
3月31日(火) 09:00 - 11:30 第2ステージ JsportsPlus
4月01日(水) 09:00 - 11:30 第3ステージ JsportsPlus
4月02日(木) 09:00 - 11:30 第4ステージ JsportsPlus
4月03日(金) 09:00 - 11:30 第5ステージ JsportsPlus
4月06日(月) 09:00 - 11:30 第6ステージ JsportsPlus
4月07日(火) 09:00 - 11:30 第7ステージ JsportsPlus
4月08日(水) 09:00 - 11:30 第8ステージ JsportsPlus