自転車を愛する者にとっては
そんなサッカー界の強気な態度が羨ましくもあります
それに引き換え 自転車界はなんて無力なんだろうと…
2006年 あの忌わしき"オペラシオン・プエルト"以降
自転車界に対する風当たりは非常に強いものとなり
スポーツ界における自転車選手の立場は
他の競技とは比べものにならないくらい 弱々しいものになってしまった
私が自転車ロードレースに魅了されたのも
ちょうどこの頃と時期を同じくしている
たしかに怒りや哀しみ 失望したこともあるけど
それでも一度体感してしまった自転車の魅力からは逃れられないし
こんなに熱狂できるスポーツは他にない
自転車選手たちは人権を無視されていると言っても過言ではないほど
24時間365日の徹底的な監視下に置かれており
いかなる時もドーピング検査を受け入れなければならない
風邪薬も栄養ドリンクも点滴も鎮痛剤も 迂闊には使用できない
胸を張って 「自転車界がクリーン」とは言えないけど
少なくとも 他にもっと捜査が行われるべき競技はあるし
他のプロスポーツに比べても 自転車選手は最もクリーンな状態ですし
私たち一般人に比べれば それはそれは遥かに綺麗なカラダなのです
ちょうど昨年の今頃でしたが 産まれて間もない息子を亡くし
葬儀の準備をしていた K.ヴァンインプ(QST)の家に
突然ドーピング検査官がやってきました ヴァンインプは
「あと数時間待ってくれないか?」と頼みましたが 聞き入れられず
普通なら「こんな時になんだ」と 「帰ってくれ」と
ブチ切れしてもおかしくない状況ですが
それをしてしまうと 検査拒否で出場停止処分を課せられる可能性もある
そんな中 随分譲歩したとも思える彼の頼みも 聞き入れられず
ちょうどその翌日がパリ~ニースの最終日だったんですが
この話を聞いた パリ~ニース参加の全選手が連絡し合い
抗議として その日のスタートを3分間遅らせました
それでも こんな扱いを受けてもなお 選手にたちにできるのは
"たった3分の抵抗"だけなのかと思うと やりきれない気持ちになります
「我々は選手である前に まずひとりの人間であり 犯罪者ではない」
とはヴァンインプと同じベルギー人選手 P.ジルベール(SIL)の言葉
これは自転車選手全員の気持ちでもあるはずです
ちなみに 2007年12月に 2人のイタリア人サッカー選手
D.マンニーニとD.ポッサンティーニがドーピング検査に遅刻
CONI WADA CAS FIGCが絡んで 15日間~1年間の出場停止処分は
紆余曲折の結果 CASが再調査を行うということで
一時的に解除 結論は保留にすると発表されました
ちなみに 今年2月にはブンデスリーガでホッフェンハイムの2選手
C.ヤンカー(GER)とA.イベルツベルガー(AUT)がドーピング検査に遅刻
上記イタリア2選手と同様の処分が下されるのでは との見方でしたが
結局 クラブに75000ユーロ 検査責任者に2500ユーロの罰金
そして2選手に対する処分は何もありませんでした
これがもし自転車選手だったらどうなっていたのかと思うと…
"FIFAとUEFAがWADAに反旗"のニュースを見て
どうしても書いておきたかったので書きましたが
私はフットボールも自転車も大好きすぎて
悲しくなるのでこの辺でやめときます…
0 コメント:
コメントを投稿